鶴ヶ島市社会福祉協議会が行う 「中学生ゴミ出しボランティア」に対する抗議文

 
令和6年7月16日

鶴ヶ島市社会福祉協議会 御中

政治結社 次世代運動 代表 北村達哉

鶴ヶ島市社会福祉協議会が行う
「中学生ゴミ出しボランティア」に対する抗議文

私たち「次世代運動」は、高齢者医療福祉の現役世代への負担を是正することを目的に活動している政治団体です。20代から40代を中心とした現役世代で構成されています。

私たちは、鶴ヶ島市の社会福祉協議会が行う「中学生ゴミ出しボランティア」に対して強く抗議します。現在の日本では、高齢者と若者、子供たちの人口比は大きく歪んでいます。圧倒的に多くの高齢者を現役世代が支える歪な状況となっています。資産額などの調査では、現役世代に比べて多くの資産を保有しているにもかかわらず「高齢者同士の支え合い」ではなく、少ない資産しか持たない現役世代(特に若者)が年金、医療、介護などの費用と人手を支えています(賦課方式の年金制度や、寿命や健康に寄与しない頻回受診などは、その典型です)。

私たちは、日本における世代間の不平等かつ歪んだ仕組みを次世代に残さないために、日々、政治活動を行っています。私たち自身が高齢者になった時にも、可能な限り、経済面では世代内で支え合い、無駄なバラマキ医療を受けずに、若者や子供にツケを負わせない老後を目指しています。

昨今の少子化からも分かるように、子供は最も人口が少ない世代であり、子供たちの時間は子供たち自身のために使わなければなりません。我々、大人はその為に全力で子供達をささえなければなりません。高齢者が自分たちの身銭を切ることなく、生活の不便さを解消するために、子供に無償労働を強いることは許されないのです。
2024年7月11日のJ-CASTに掲載された鶴ヶ島市社会福祉協議会が応じた取材記事では、ボランティア証明書などが発行され、高校進学などの評価にも影響すると記載されています。ボランティアと記載されていますが、進学への影響などから、子供たち自身の自由意志ではなく、暗黙の圧力が作用することも考えられます。

今後は、人口過疎地域も増えていくことは不可避であり、高齢者の生活問題は大きな課題となるでしょう。その解決策として、進学などへの影響を「飴と鞭」の圧力として、子供の無償労働を強いる流れが広がることを、私たちは強く懸念します。半強制的な圧力による子供や若者に対する「介護懲役」の始まりに反対します。
地方自治体には、様々な人と予算の無駄があります。鶴ヶ島市も例外ではありません。大人たちが身を切る行政改革に取り組むことで、高齢者のケアリソース(資金と人手)を捻出できる余地はあるはずです。児童の無償労働に依存する前に、行うべきことは山ほどあります。そもそも、全ての高齢者が身体不自由なわけではありません。子供たちの無償労働に頼る前に、元気な高齢者が、不自由な高齢者を支え合う取り組みをまずは実施すべきでしょう。

私たち次世代運動は、鶴ヶ島市社会福祉協議会が行う児童無償労働に、強く抗議します。